最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

おそらく今後何度も読み返すことになると思う一冊。ここ数年で一番感動した本です。
今の自分とかなり照らし合わせたり、メモしながらでかなり時間をかけて読みました。


ただし、内容的には強烈なメッセージばかりで、言い切っています。ある程度リーダとして経験がある人でないと、自分の考えを左右されたり、悩まさせらたりするのでご注意を。何も考えずに従うと失敗する可能性があると思います・・・初めてのリーダの人にはいきなりは勧めません。まずは、コーチング(http://d.hatena.ne.jp/muromi/20070321)などの本を読み、1つ、2つのPJを頭を悩ませて経験をした方が良いと思います。


簡単ですが、要点を。


内容は大きく分けて3部構成になっている。

人生における大きな役割、すなわち

  • マネジャー
  • リーダー
  • 個人

に焦点を当てたもの。

それぞれについて成功の鍵となる「たったひとつのこと」を示す。


本書は、いくつか読んだことがあるリーダー論やマネジャー論の本、ネットと決定的に
違う点がいくつかあった。

これまで読んだものは、まず、彼らに求められる能力や条件について議論し、
そこからどうあるべき、どんな行動をとるべきかを明らかにする。
本書はその逆だった。どんな行動の中にリーダシップやマネジメントが存在するのかを
議論した上で、― つまり成功している人たちの行動 ― そうした行動がどんな思考
パターン(才能)によって生まれてくるのかを明確にしている。

マネジャー

個(一人一人の部下の個性)に注目する。一つひとつの駒の動きが異なるチェスをするように、
部下一人ひとりの才能、スキル、知識、経験、目標といった要素を観察し、
個性のちがいに注目すべき。

「部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用する」

これは今日の日本にも良く当てはまる気がする。終身雇用、年功序列・・・が成り立たなくなり、
そのせいか、(最近個人的に痛感しているのだが、)職場の先輩が後輩に仕事をを教える
機会が減ってきている。そして、先輩が鬼になって「こうしなさい」と後輩を型にはめれば
うまく行くかといえば、そういう時代でもない・・・(この点は自分に対する課題だ・・・)

リーダー

よくある以下の通説に疑問を投げかけている。
「誰もがリーダーになれるし、ならなければならない」

リーダーは情熱的である必要も、魅力的である必要もない。弁舌に長けていなくてもよい。
未来を鮮やかに描き出し、組織がどこへむかっているのかを明確に示すことが必要。
そうすることで未来への不安は勇気に代わる。

「よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」「正確でなくてもいい。明確であるべき」


何度でもいいます
正確でなくてもいい。明確であるべき

個人

何をするかではなく、何をしないかに力点を置く。情報や作業が氾濫している中、
自分でフィルターをかけるべきである。

※ここのくだりはなんとなく抵抗があるので、あまり書きません・・・

最後に

3つの共通項はバランスを求めないこと。「役割の核となる部分に集中する」


以上です。

すばらしい内容ばかりだが、ただ受け入れるだけでなく熟考して、
アレンジを加えて活かせるよう努力します。