最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
- 作者: マーカスバッキンガム,Marcus Buckingham,加賀山卓朗
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 34人 クリック: 421回
- この商品を含むブログ (191件) を見る
おそらく今後何度も読み返すことになると思う一冊。ここ数年で一番感動した本です。
今の自分とかなり照らし合わせたり、メモしながらでかなり時間をかけて読みました。
ただし、内容的には強烈なメッセージばかりで、言い切っています。ある程度リーダとして経験がある人でないと、自分の考えを左右されたり、悩まさせらたりするのでご注意を。何も考えずに従うと失敗する可能性があると思います・・・初めてのリーダの人にはいきなりは勧めません。まずは、コーチング(http://d.hatena.ne.jp/muromi/20070321)などの本を読み、1つ、2つのPJを頭を悩ませて経験をした方が良いと思います。
簡単ですが、要点を。
内容は大きく分けて3部構成になっている。
人生における大きな役割、すなわち
- マネジャー
- リーダー
- 個人
に焦点を当てたもの。
それぞれについて成功の鍵となる「たったひとつのこと」を示す。
本書は、いくつか読んだことがあるリーダー論やマネジャー論の本、ネットと決定的に
違う点がいくつかあった。
これまで読んだものは、まず、彼らに求められる能力や条件について議論し、
そこからどうあるべき、どんな行動をとるべきかを明らかにする。
本書はその逆だった。どんな行動の中にリーダシップやマネジメントが存在するのかを
議論した上で、― つまり成功している人たちの行動 ― そうした行動がどんな思考
パターン(才能)によって生まれてくるのかを明確にしている。
マネジャー
個(一人一人の部下の個性)に注目する。一つひとつの駒の動きが異なるチェスをするように、
部下一人ひとりの才能、スキル、知識、経験、目標といった要素を観察し、
個性のちがいに注目すべき。
「部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用する」
これは今日の日本にも良く当てはまる気がする。終身雇用、年功序列・・・が成り立たなくなり、
そのせいか、(最近個人的に痛感しているのだが、)職場の先輩が後輩に仕事をを教える
機会が減ってきている。そして、先輩が鬼になって「こうしなさい」と後輩を型にはめれば
うまく行くかといえば、そういう時代でもない・・・(この点は自分に対する課題だ・・・)
リーダー
よくある以下の通説に疑問を投げかけている。
「誰もがリーダーになれるし、ならなければならない」
リーダーは情熱的である必要も、魅力的である必要もない。弁舌に長けていなくてもよい。
未来を鮮やかに描き出し、組織がどこへむかっているのかを明確に示すことが必要。
そうすることで未来への不安は勇気に代わる。
「よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」「正確でなくてもいい。明確であるべき」
何度でもいいます
正確でなくてもいい。明確であるべき
個人
何をするかではなく、何をしないかに力点を置く。情報や作業が氾濫している中、
自分でフィルターをかけるべきである。
※ここのくだりはなんとなく抵抗があるので、あまり書きません・・・
最後に
3つの共通項はバランスを求めないこと。「役割の核となる部分に集中する」
以上です。
すばらしい内容ばかりだが、ただ受け入れるだけでなく熟考して、
アレンジを加えて活かせるよう努力します。