頭がいい人、悪い人の仕事術
- 作者: ブライアントレーシー,Brian Tracy,片山奈緒美
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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普段のなにげない仕事の仕方に、その人の知性は表れる。
頭の悪い人は、従来の「常識」にとらわれた仕事の仕方しかできず、
頭のいい人は、その「常識」に疑いをもって仕事をする。
とっても読みやすく、中身の濃い本です。仕事術関連の本はいくつか読みましたが、これだけコンパクトで、中身の濃い本は他に無かった気がします。
社会人3年生くらいのときに1度読みました。初心に戻る意味を込めて再度読み直しました。
昔、読んだときと、ハッとさせられる部分が似ていて、自分の進歩の無さにショックを受けながら読みました。
社会人2年生〜なら、どの年代の人にもお勧めの一冊です。
目次を中心にメモ。
1.つきあいも仕事のうち!は、大まちがい。
仕事中のコミュニケーションは、ほとんどが時間の無駄だ!
1日の労働時間のほとんどは、他人との交流によってなりたっている。そして、実はその時間の大半は、仕事とは直接関係の無い無駄なおしゃべりに費やしているのである。つまり、この時間を大幅に短縮し、かつ効率的にすれば、仕事の処理能力も格段にアップするのである。
- 「電話」「来客」「会議」・・・7つの「ゴミ時間」を減らそう
- 「ゴミ時間」を排除すれば、十分な時間が手に入る
2.大事なのは、早さじゃないんだよ!は、大まちがい。
仕事をしっかり期限内に完了させる人こそ、会社や顧客にとって有益!
現代人にとっていちばん不足しているのは、時間である。誰もが不足しているからこそ、自分の時間を少しでも節約してくれる人間には、高い評価や賃金を払うのだ。つまり仕事を早く処理する能力こそ、成功への大切なはしごなのである。
- 「期限」の先延ばしは時間泥棒だ
- 心構えひとつで、先延ばしは克服できる
3.夢は心のなかにしまっておくものだ!は、大まちがい。
夢は具体的な目標にしなければいつまでも実現しない!
成功するためには、まず夢を具体的にした「明確な目標」を持たねばならない。また、その目標をしっかりと文章にすることが大切である。実際に目標を紙に書くことでによって、潜在意識を活性化させ、無意識のうちに力を引き出すのだ。目標を設定しさえすれば、あとは達成に向かって行動するだけなのである。
- 1枚の紙とペンがあれば、劇的な変化が起きる
- まず、3つの具体的な目標を立てること。その方法とは・・・
4.片付けるヒマがあったら仕事しろ!は、大まちがい。
「片付け」は、仕事の処理能力をあげる大事な作業!
机回りがグチャグチャで仕事効率のよい人がいるだろうか。どんな仕事でも、ひとつの仕事が終わったら、片づけをしよう。人は仕事を完了すると深い満足感をおぼえる。その感覚は仕事のあと、片づけることで得られるのだ。また、身のまわりが整理整頓されていることで、自分が効率的になった気がし、自身がつき自尊心が強くなるのだ。さぁ、まずは自分の机の上を片づけよう。
- 整理上手こそ、仕事上手
- 身の回りを片づけるだけで、仕事の処理能力は格段にアップする
5.大小にかかわらず、すべての仕事に全力を注げ!は、大まちがい。
全力を注ぐべき仕事が分かれば、大きな利益を生み出せる!
すべての仕事を同時に、かつ完璧にこなすことはできないのだから、優先順位をつけなければならない。現在かかえているどの仕事が、会社への利益貢献度の上位にあたるかを判断できれば、会社にとっても莫大な時間とコストを節約できるのだ。優先順位の高い仕事から取り掛かろう。
- 仕事もプライベートも「80対20の法則」で考える
- 「急ぎ」は、「重要」でないことが多い
- 優先順位は、ABCDEリストでつける!
- すべてのものを「勝ち組」「生き残り組み」「負け組み」に分類せよ
6.格好つけたって仕事ははかどらない!は、大まちがい。
仕事ができる人のようにふるまっていれば、やがてそれは現実化する!
机でイスにもたれ、姿勢の悪い座りかたをしたり、下を向いてグズグズ歩いていたりしている人間が生産的で情熱的な気分を持ち合わせているだろうか。人間は、心の中の考えが外面の行動にも現れるものだ。したがって外面から自分のなりたい人間のようにふるまっていれば、自然と心の中もかわっていくのである。
- 仕事はかならず完了させる習慣を身につけよう。
- 効率的になりたければ、そうふるまおう
- 「仕事時間に仕事はできない」というパラドックスの解決法
7.仕事を人まかせにするな!は、大まちがい。
「人まかせ」にできてこそ大きな仕事が成し遂げられる!
「人まかせ」はステップアップの登竜門である。自分より低いコストで、複数の他人を使って仕事をまかせることができれば、仕事の処理能力は格段にアップする。また、そのまかせた人たちの能力を完全に引き出すことができれば、自分でやるよりも、途方もなく大きな仕事を遂行できるようになるのである。
- 他人の才能や努力をフル活用しよう
- 進行状況はつねに念入りに点検し、問題の早期発見をしよう
8.失敗の原因を徹底低に分析しろ!は、大まちがい。
大事なのは原因を分析するのではなく、「問題を解決」すること!
トップに立つ人たちは、問題が発生した場合、誰が責任をとるのか、どのくらいの損失になるのか、なぜ発生したのかなどと、最初に後ろ向きのことを考えたりはしない。その代わり、まずどうすれば解決できるのか、何をしたらよいのか、といった前向きなことに意識を集中させるのだ。問題はいくらでも発生する。成功するのに必要なのは、それを解決する能力なのだ。
- 相手が何を仕事に期待しているのかを明確にする
- コミュニケーションをとる力が成功への鍵となる
9.成功するには情報ばかり追いかけていてはダメだ!は、大まちがい。
10.石の上にも三年、継続は力なり!は、大まちがい。
間違った仕事、間違った目標に未来はない!
理想としない仕事に就き、その職にとどまるのは、もっともおおきな時間のムダである。人生の最大の目標は、自分が幸福になり、人間とし自分の能力を発揮することだ。本当に自分に合った楽しめる仕事を選ぼう。人が成功し、よい生活を築くための職種は数え切れないほとあるのだ。
- 将来の計画を立てることから未来ははじまる!
- 自分の能力を一番生かせる仕事について考える
- 自分の心の声を信じよう
以下、すぐに使えるツール類
無駄な会議につきあわずに済む 7つの方法
- 会議をひらかない
- 議題を書きだしておく
- 時間どおりに始めて時間どおりに終わる
- 最重要事項を最初に扱う
- 結論を要約してから会議を終える
- 同意を得たら責任を与えて期限をもうける
- 議事録を回覧して誤解を解く
とりあえず仕事が早くなる 16のアイデア
- 紙に書いて考える
- 仕事を始める前に,必要な材料と道具をすべて揃えておく
- 小さなことから始める
- 仕事は「サラミのスライス」である
- スイスチーズ・テクニックを実践する
- はじめにあまり重要でない仕事の外壁仕事から終わらせる
- はじめに仕事の核となる重要な仕事をやり遂げてしまう
- 不安や心配のある仕事からやる
- 1日をいちばん嫌な仕事から始める
- 仕事をしないことや業務を完了しないことの影響について考える
- 仕事の完了による利益を考える
- 1日15分だけ時間を確保する
- 完璧主義にならない
- 先延ばしが原因で損失が出ている分野を選びだす
- 仕事を完了させたいという強い欲求を育てる
- 早いテンポを維持する
仕事がはかどる 4つの書類片づけ方法
- 読まずに捨ててしまおう!
- ほかの人にまかせよう!
- 自分で処理して書類はすてよう!
- ファイルしておくが,基本は捨てること!
価値ある時間を生み出す 7つの片付け習慣
- 前の晩に準備する
- スケジュールを立てる
- 1日のスタートを早くする
- ファイリング・システムを整える
- 大切な仕事は「ゴールデンタイム」に処理する
- 口述のために伝言やメモをとる
- 乗り物の中の時間を活用する
仕事の優先順位を決定する 5つの質問
- なぜ,自分は雇われているのか?
- 自分の活動でもっとも価値があるものは?
- 成果を出す分野として重要なのはなんだろう?
- 自分にしかできないものはなんだろう?
- 今,もっとも価値ある時間の使いかたは?
すぐに仕事に取り掛かるための 5つの準備
- 細かい行動計画を立てよう!
- 仕事場を整理整頓しよう!
- 重要な仕事と急いで処理する仕事を分けよう!
- もっとも重要な仕事にまず取りかかろう!
プロジェクトを人まかせにする 13の方法
- 人材を集めよう!
- 仕事を分けあたえよう!
- 共通のビジョンをつくろう!
- 共通のプランをつくろう!
- スケジュールと期限を設定しよう!
- やるべきことをすべてリストにしよう!
- 必要な情報がわかるようにしよう!
- 制限している要因を明らかにしよう!
- プロジェクトを構成しよう!
- 紙に書いて考えよう!
- 責任と責務をゆだねよう!
- つねに危機を想定しておこう!
- プランBをつくろう!
人まかせするときに失敗しない 6つの方法
- 人を仕事に合わせる
- まかせる内容について話し合あう
- 仕事の方法を説明する
- いったことを復唱させる
- 締め切りを設定する
- 不測の事態を想定して管理する
問題を迅速かつ効果的に解決する 7つのステップ
- 問題をはっきりさせる
- ほかに何が問題なのかを確認する
- 可能性のある原因をすべて明らかにする
- 可能性のある解決法をすべて明らかにする
- 解決法を決定する
- 予備の解決法も考えておく
- 最悪の結果の可能性も考える