[お勧めサイト][日記]見える化のためのスケール変換


「コラム第28回:見える化のためのスケール変換」 : http://www.smartec.co.jp/support/column/20060804.html

上記サイトでは、「見える化のためのスケール変換」について書かれています。とっても分かりやすいです。

日本の人口は、2006年現在で1億2776万人。出生率が現状の「1.25」のままで人口が推移すると、ざっくり言って50年後には8000万人くらいになります。この「1億」とか「8000万」という数字も、私たちが「スッと」理解するには、スケール変換が必要です。今回は100人の村ではなく、自宅の近隣くらいで考えましょう。

自宅と、その両隣、お向い、裏くらいを想定して、6軒で合計20人のご近所だったとします。1軒で3〜4人家族ですから、夫婦に子どもが1〜2人、または同居のご両親が1〜2人いるということです。ごく普通の風景です。

まず、50年後に8000万人になるということは、合計20人のご近所だったものが、13人に減ることを意味します。これに「1軒で3〜4人家族」を適用すると、ご近所の6軒のうち2軒が空家になるというのと同等であることが分かります。


この「スケール変換」はいろいろなところで活かせると思いますが、私がいる現場で、
適用できる一つのシチュエーションとして、パッと思いつくものに「見積」に関する作業があります。


例を2つあげます。

システムの見積を依頼された場合

例えば、見積もった結果、「詳細設計〜製造〜単体」が

  • 「20人月」*「20日」=「400人日」

で、「100画面」のWEBシステムだったとします。

規模感をイメージするために簡単な方法は、「1画面何日?」かを算出することです。
上記の場合、1画面4日というペースです。ここまで「スケールを変換」すれば
規模感をイメージしやすいと思います。ただし、それが多いか少ないかは、
そのシステムの内容によると思いますし、この方法は、『正確性』を証明するもの
ではなく、『明らかに無理はないか?』というレベルの証明にしかなりませんの
でご注意を。

見積もったさいは、いくつかの側面から妥当性をチェックする必要があります。その中の
1つだと思ってください。この方法は、一度はやってみるべきですし、説明するさいに
使う場合があります。相手によっては簡単に規模感を理解してもらうために使ったりもします。


作業依頼された場合

「10画面の操作マニュアルを5日で作って」などと依頼された場合ですが、
これが明らかに無理がないかどうか?自分の進捗、ペースを認識する方法として
「スケールを変換」を使います。

上記の場合では、1日2画面となります。(今回の場合、レビューや手直しは対象外としています。)
ということは、半日で1画面となります。ここまで落とせば、新人でも進捗管理とまでは行かなくてもペースをつかむことぐらいは自分でできます。
それぞれの画面により重みは違うと思いますが、だいたいのペースはこれでイメージできるでしょう。



以上です。ようは、自分が認識できる(=見える)レベルまで細かく落とす』というのが私の勝手な解釈です。